「冠婚葬祭が続き金銭的に厳しい」「事故を起こしてしまいまとまったお金が必要」「断れない飲み会が続き…」
計画的な方、あるいは意志の強い方でなければ突然の出費に頭を抱える方が多いと思います。
自分の収入でやりくりしたいものの、貯金なし。
身近な方でお金を貸してくれる人がいればいいものの、身寄りなし。
そんな状況を知らんぷりして差し迫る支払日。
このような状況を、人は「絶望」と呼びます。
そして、その絶望からあなたを救ってくれるのが「サラ金(サラリーマン金融)」です!
「サラ金?!刺青入れたお兄さんからお金借りるなんて無理・・・」これはサラ金に対する私の第一印象です。
初めて利用する方は私と同じように不安でいっぱいだと思います。
そこで今回は、サラ金の特徴、利用するメリット、借り入れ前の審査について、初めて利用する方にもご理解いただけるようにご紹介します。
目次
サラ金は本当に安全なの?
一昔前に比べサラ金の安全性が高まったとはいえ、社会的イメージは決して良くはありません。
バブル経済の崩壊に伴い失業者が増加し、サラ金の利用者がグッと増えました。
当時は40%近い高金利で貸し付けを行い、返済が1日でも遅れようものなら怖いお兄さん方が自宅や勤務先に取り立てに来ました。
怖すぎます。そして、返済ができない利用者は自殺に追い込まれました。
サラ金利用者の自殺率の高さを、国は無視することはできません。
これ以上サラ金の被害者を増やさないためにも、貸金業者と利用者の間のトラブルを減らす目的で「貸金業法」が改正されました。
賃金業法の改正により、上限金利が29.2%から次のように変更されました。
限度額 | 上限金利 |
---|---|
0~10万円 | 20% |
10万~100万円 | 18% |
100万円以上 | 15% |
また、「夜中電話を鳴らし続ける」「自宅周辺に大量の貼り紙」などの強引な取り立ては全て貸金業法によって禁止されました。
貸金業法の改正により一昔前と比較すると、安心してお金を借りられるサラ金本来のあるべき姿を取り戻すことができました。
サラ金を利用する2つのメリット
サラ金を利用するメリットは「誰にもばれずお金を借りられること」、「お金が手元に渡るまでの時間が短いこと」の2点です。
メリット① 誰にもばれずにお金を借りることができる
サラ金を利用する最大のメリットは、家族にも勤務先にもばれずお金を借りることができることです。
「サラ金を利用する前に、自宅に郵送物が送られたり、勤務先に電話がかかってくると聞いたことがある・・・」こんな不安を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
確かに、カードや契約書を受け取る際「郵送」を選択すればご自宅にサラ金から書類が届きます。また、「在籍確認」といい勤務先に電話連絡を行い在籍しているかどうかを確認する審査も行われます。
しかし、大手サラ金は全国に自動契約機を設置しており、自動契約機でカードや契約書を受け取ることが可能。また、利用明細などの契約後の郵送物は全て電子化できるため、インターネット上で確認することができます。
また、在籍確認も担当者は個人名で電話連絡を行います。申し込み者のプライバシー保護のため、会社名は一切名乗りません。ご安心ください。
「家族にもばれず利用したい」このような利用者の声に応じて、サラ金はサービスの充実を図りました。その結果、郵送物や電話がきっかけで家族や勤務先にばれることが少なくなったのです。
メリット② 審査時間が最短30分
サラ金は審査時間が最短30分で済みます。
そのため、申し込んだその日のうちにお金が借りられる即日融資にも対応しています。
「頼れる知人が遠方にいる」、「実家が遠い」などの理由で悩んでいる方は、サラ金を利用した方が早くお金が借りられるのです。
借り入れ方法はサラ金によって異なりますが、カードを利用してATMから引き出す、指定した口座に振り込んでもらう借り入れ方法が代表的です。
ATMは手数料無料のものもありますが、コンビニなどでは手数料が発生することが多いので注意しましょう。(※1万円以下の借り入れ・返済で108円、2万円以下の借り入れ・返済で216円)
最近ではインターネット上で振込依頼を行い、最短10秒で口座に振り込んでもらうサービスもあります。
私の率直な感想は、「想像していた以上にサラ金は利便性が高い」これに尽きます。そして利用者に寄り添っている。ありがたいです。
サラ金の審査基準
サラ金を利用しようと思っても、申し込んだ方全員が利用できるわけではありません。
稀にありますが、それは闇金と呼ばれる危険なキャッシング業者です。(参考:『審査なしのサラ金は闇金融の可能性あり!最もリスクの高いキャッシング方法とは?』)
審査が行われていることは、安全なサラ金であることの証明です。
そこで、今章ではサラ金の審査基準を信用情報と本人情報の2つに分類してご紹介します。
① 信用情報の審査基準
信用情報機関には、現在または過去のご自身のクレジットやローンの利用履歴が掲載されています。
このような情報を全て含めて信用情報と呼びます。
サラ金の審査では信用情報を参考に次の項目をチェックします。
ブラックリストに登録されていないか?
過去に長期間の延滞や債務整理などを経験した方は、信用情報の中で「問題児」として扱われてしまいます。
俗にブラックリスト入りと呼びます。
一度ブラックリストに登録されると、審査に即落ちまたはほぼ通らなくなります。
次の金融事故を起こすとブラックリストに登録されるので注意しましょう。
金融事故 | 特徴 |
---|---|
長期延滞 | ローンやクレジット、携帯電話、奨学金の支払いが2~3か月以上滞っている状態です。信用情報の長期延滞に登録されると1~5年間はブラックリストに登録されます。 |
債務整理 | 借り入れ残高を減額あるいは免除してもらう手続きを行った状態です。債務整理の中でもランクがあり、任意整理、自己破産、民事再生など複数あります。信用情報の債務整理に登録されると5~10年間はブラックリストに登録されます。 |
代位弁済 | ローンやクレジット、携帯電話、奨学金の支払いを自分でできず、保証会社などの第三者に支払ってもらう状態です。信用情報の代位弁済に登録されると5年間はブラックリストに登録されます。 |
強制解約 | 違反規約や長期延滞などの理由でサラ金側から一方的に契約を切られることです。信用情報の強制解約に登録されると、5年間はブラックリストに登録されます。 |
他社借り入れ金額が多くないか?
貸金業法で、サラ金からの利用限度額は年収の3分の1までと定められています。
既に他社から借り入れている方は、他社借り入れ含め年収の3分の1に抑えなくてはなりません。
また、銀行カードローンは賃金業法の適用外であるため総量規制は関係ありません。
しかし、銀行カードローンは返済比率が適用されます。
返済比率とは、一年間に返済する金額が年収の何割に当たるかが重視される審査方法です。
そのため、サラ金でも銀行カードローンでも年収に対する借り入れ金額が重視されることに変わりはありません。
他社借り入れ件数は何件ある?
既に他社から借り入れを行っている方は、他社借り入れ件数が審査でチェックされます。
件数の基準はサラ金によって異なりますが、それぞれ次のような答えをいただきました。
サラ金名 | 審査に落ちる借り入れ件数 |
---|---|
A社 | 3件 |
B社 | 5件 |
C社 | 4件 |
D社 | 4件 |
上記の表を見ると、他社から3~5社以上借り入れていると審査に落ちる可能性が高くなります。
借り入れ件数に住宅ローンなどの目的ローンが含まれる場合と含まれない場合があります。事前に確認しておきましょう。
短期間に他社への申し込み履歴がある?
数週間から半年間の短期間のうちに、複数社に申し込みを行っていませんか?
信用情報は申し込みを行っただけでも記録されます。
申し込み件数が多いとサラ金の審査に悪影響を及ぼすので注意しましょう。
サラ金によって基準が異なりますが、1週間に1件以上、1か月に3件以上のペースで申し込んでいると審査に通らないと考えましょう。