時効という言葉にどのようなイメージをお持ちでしょうか?刑事事件で、「一定の期間が経つと裁判で犯人を訴えられなくなる期間」と考える方が多いと思います。しかし時効は、サラ金で借り入れを行った際にも効果があるのです。
目次
サラ金の時効とは?
時効には2種類ある
そもそも時効とは、本来持っている効果が時間の経過によって消滅することを指します。サラ金限らず、時効には2種類あります。
取得時効
一定期間借りていたもの(例えば土地)の所得権を取得できる権利です。これは土地などの財産で適応される時効です。取得時効には長期と短期があり、長期は20年間、短期は10年間保有していれば取得できます。
消滅時効
金銭の貸し借りで適応されます。サラ金の時効も消滅時効です。サラ金だけでなく、飲食店のツケも金銭の貸し借りなので消滅時効です。
サラ金の時効はどのように成立するのか?
時効が成立する期間
サラ金の時効は5年たてば成立します。サラ金だけでなく、銀行や信販会社など、企業から借り入れを行った場合5年間が多いです。ちなみに、家族や友人、知人など、個人から借り入れを行った際は10年間経てば時効が成立します。
時効を成立させる方法
「時効は上記の期間が経てば自然に成立するのか」といったらそうではありません。「時効の援用」という方法を用いて、ご自身で相手に通知させる必要があります。内容証明郵便で知らせる方法が一般的です。時効を成立できるか不安な場合は行政書士などに無料で相談できるところもあるので、まずは専門家に訊ねてみることをおすすめします。