10人に1人が利用していると言われているサラ金。今となっては地上波のテレビコマーシャルや電車の窓上広告、ビル広告で大々的に宣伝していますが、一昔前までサラ金は悪と見なされていました。イメージの悪かったサラ金ですが、今は利用者の利便性を重視したサービスや法令順守の徹底によりイメージの回復に成功しました。
しかし、サラ金を利用していることは借金をしていることと同じです。借金に良いイメージを持つ方はあまりいませんよね。住宅ローンや車のローンを組むときも、「サラ金の利用履歴があると審査に落ちるのでないか」とひやひやしている方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、サラ金の利用中に車のローン審査に通過するのかどうかご紹介します。
目次
サラ金の利用中に車のローン審査に通過するポイント
サラ金の利用履歴があるからと言って、車のローン審査に落ちるとは限りません。場合によってはサラ金の利用履歴がプラス評価されることもあるのです。つまり、サラ金の使い方によってプラスにもマイナスにもなります。
まずは、プラス評価となるサラ金の利用方法についてご紹介します。
返済実績をつくる
サラ金の返済実績をつくっておくとプラス評価されます。返済実績とは、完済した回数と考えましょう。自動車ローンは銀行、信用金庫、保険会社、サラ金など様々な金融機関が取り扱っていますが、どの金融機関の自動車ローンを利用するにしても、「返済能力のある方」「信用度の高い方」が優遇されるのです。
返済実績があると返済能力も信用度も高く評価されますよね。そのため、返済実績をつくっておくとプラス評価されるのです。
取引回数を増やす
返済実績は多ければ多いほどプラス評価されます。そのため、取引回数も多い方が評価されやすいのです。もちろん返済できなければ意味がないので、ご自身の毎月の収入と相談して取引回数を決めましょう。
車のローン審査に通過しないサラ金の利用方法
同じサラ金を利用している方でも、利用方法によってはマイナス評価、あるいは審査に落ちることもあります。今章では車のローン審査に落ちてしまいやすい方の特徴をご紹介します。
長期間の延滞経験がある
サラ金の延滞経験がある方は車のローン審査に通過しません。しかし、ここで言う延滞は1日~数日程度の短期間ではなく、2か月以上にわたる長期間の延滞が対象です。2か月以上も延滞なんて可能なのか?と疑問に思う方はこちらの記事をご参照ください。⇒『サラ金で延滞すると審査にどのように影響するのか解説』
長期間の延滞経験は最低でも5年間はクレジットやローンの新規契約を行うことができないため注意しましょう。
代位弁済を行っている
代位弁済とは、延滞が長期化した際に債権者に保証会社が代わりに返済を行うことです。債権者(ここで言うとサラ金です)からの借金は0円ですが、引き続き保証会社への返済を行わなければなりません。代位弁済を行うと、最低でも5年間はクレジットやローンの新規契約を行うことができないので注意しましょう。
債務整理を行っている
債務整理とは簡単に言うと、借金を減額する・借金をゼロにすることです。債務整理には「任意整理」「民事再生」「自己破産」の3種類があります。いずれの方法も借金地獄から解放され生活が楽になりますが、住宅や車、20万円以上の財産を手放すことになる、クレジットやローンの新規契約が短くても5年、長いと10年間行うことができません。注意しましょう。
延滞、代位弁済、債務整理のいずれか経験していると、車のローン審査にはほぼ間違いなく通りません。車のみならず、住宅ローンや教育ローンなどにも影響します。
4件以上のサラ金から借り入れている
4件以上のサラ金から借り入れを行っている場合、車のローン審査には通りません。サラ金の借り入れ件数が多いことは、1社から得られる信用度が薄いと見なされるためです。(信用度や返済能力が低ければ、利用限度額も低くなります。)
車のローン審査に通過したいのなら、多くても3社以下に絞ることをおすすめします。利用していないサラ金があれば今すぐ解約しましょう。
短期間に複数社へ申し込みを行っている
短期間に複数社に申し込みを行っていると、「なかなか審査に通過できない→信用度や返済能力に問題あり」と見なされます。意外と知られていないことが、サラ金は申し込むだけで信用情報に申し込み情報として記録されることです。
お試し診断、簡易審査でも申し込みとしてカウントされるのでむやみに申し込みを行うのは控えましょう。
まとめ
サラ金の利用方法で車のローン審査に通過するかしないかが決まります。これをご覧いただいたあなたは延滞や債務整理などでブラックリストに登録されていないでしょうか?借り入れ件数が3件以下でしょうか?
当てはまらないようならば、返済実績を積んで車のローン審査の通過率をアップさせましょう。取引回数が多ければ多いほどプラス評価されますが、きちんと返済できることが大前提です。ご自身の収入に見合う額を借り入れて、返済実績を積みましょう。