日本政策金融公庫は政府が出資している金融機関です。
国のお金で成り立っているため、無担保・無保証な上に低金利でお金を借りることができます。
銀行の融資よりも審査通過率が高いため、自営業やフリーランスでお仕事をされている方にとって強い味方となる金融機関です。
しかし、「サラ金からの借金のせいで日本政策金融公庫の審査に通過しなかった・・・」なんてことがあっては困りますよね。
今回は、サラ金からの借金は日本政策金融公庫の審査にどのように影響するのかご紹介します。
目次
サラ金から借り入れがあっても日本政策金融公庫の審査は通ります
まず初めにお伝えしたいことは、
サラ金から借金があっても、日本政策金融公庫の審査に通過します。
サラ金からの借金で悩んでいるあなたも、日本政策金融公庫からの借り入れを諦める必要はありません。
しかし、サラ金の借り入れ方法や申し込み方を誤ると公庫の審査にも悪影響を及ぼす可能性があります。
日本政策金融公庫の審査に落ちるサラ金の借り入れ方法
今章では、サラ金の誤った借り入れ方法や申し込み方をご紹介します。
ご紹介している項目に1つでも当てはまる方は公庫の審査に落ちる可能性が高くなるため注意しましょう。
延滞や債務整理を行いブラックリストに登録されている
一つ目は、2か月にわたる延滞や借金を減額させる債務整理を行い、ブラックリストに登録されている方です。
ブラックリストとはご自身の信用情報に事故情報が記録されている状態です。
事故状態が記録されていると、新たにクレジットやローン契約を行う際ほとんどの確率で審査に通らなくなります。
どのような事故情報が、どれくらいの期間ブラックリストとして登録されるかは信用情報機関によって異なります。
多くのサラ金はJICC(日本信用情報機構)、CIC(シー・アイ・シー)に加盟していることが多いです。
信用情報機関 | 事故情報 | 登録期間 |
---|---|---|
JICC(日本信用情報機構) | 延滞 | 1年 |
任意整理 | 5年 | |
自己破産 | 5年 | |
強制解約 | 5年 | |
CIC(シー・アイ・シー) | 延滞 | 5年 |
任意整理 | 5年 | |
自己破産 | 7年 | |
KSC(全国銀行個人信用情報センター) | 延滞 | 5年 |
代位弁済 | 5年 | |
任意整理 | 5年 | |
自己破産 | 10年 |
日本政策金融公庫はKSC(全国銀行個人信用情報センター)に加盟しています。
あなたが利用しているサラ金の信用情報機関がCICだったら、嘘をついてもばれないのでは・・・?と考えるかもしれませんね。
しかし、3つの信用情報機関は「CRIN(クリン)」というシステムで共有されています。
すべての信用情報はどの金融機関にも共有されることを把握しておきましょう。
3~4社以上のサラ金から借り入れを行っている
サラ金からの借り入れ件数が多くなればなるほど審査では不利になります。
同時にサラ金から3~4件以上借り入れている方は、審査通過率が低くなるため注意しましょう。
借り入れ件数が多いと、なぜ日本政策金融公庫の審査で不利になるのでしょうか?
それは、1社から希望額が借り入れできないほど信用度が薄いため、また、3~4社から借り入れを行わなければならないほど生活に困っていると見なされるためです。
短期間に複数のサラ金に申し込みを行っている
サラ金は実際に契約を結ばず申し込みを行っただけでも信用情報に記載されます。
短期間に行った申し込み情報が多すぎる方は、申し込みブラックとして信用情報に記載されます。
10秒簡易審査・お試し診断などの申し込みも含まれるので注意しましょう。
日本政策金融公庫を利用する3つのメリット
日本政策金融公庫を利用するメリットは3つあります。
① 低金利で利用できる
日本政策金融公庫は、サラ金はもちろん、銀行よりも金利が低いことが特徴です。
例えば100万円を借りる場合、日本政策金融公庫では金利が2.0%程度なので利息は2万円程度で済みます。
しかし、金利18.0%のサラ金や金利10%の銀行で同じ100万円を借りるとなると、18万円、10万円もの利息が発生します。
審査に難しい銀行でさえ10万円程度利息の差が生じるのがお分かりいただけると思います。
低金利で融資を受けたいと考えている方は日本政策金融公庫をおすすめします。
② 銀行に比べて審査通過率が高い
通常、自営業や個人事業主の方は企業に勤めている方に比べて収入が不安定であるため、銀行から融資が受けにくいと言われています。
実績が長く、経営状態の良好な企業であれば話は変わります。会社の規模や実績があれば審査通通過率は高くなります。
しかし、実績の少ない中小企業や個人事業主は銀行からの融資が受けにくく、資金調達に苦労する方が多いのです。
日本政策金融公庫では、実績も経営状態も良くない企業に対しての融資も積極的に行っています。
資金調達が難しいと悩んでいる方や企業の再建を検討している方も日本政策金融公庫で融資を受けてみるのが良いかもしれません。
③ 融資や経営についてのアドバイスをもらえる
日本政策金融公庫は企業に対して融資を行うだけではありません。
親身になって融資や経営についてのアドバイスも行ってくれます。
日本政策金融公庫の目的は、融資を受けた企業が発展することです。そのため、融資を行う前も融資を行う後も、事業の発展や今後の展開について的確なアドバイスを行います。
まとめ
日本政策金融公庫とサラ金の関係はいかがでしたか?
サラ金は利用方法や申し込み方を誤らない限り、審査に通らないことはありません。
また、日本政策金融公庫を利用したことが実績となり、銀行からの融資を受けられることもあるのです。
借金は計画的に借り入れと返済を行えば、審査に悪影響を及ぼすことはありません。
日本政策金融公庫を利用して、無理のない借り入れ・返済を行いましょう。