サラ金を検討している方なら、「総量規制」を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
総量規制とは賃金業者を対象に2010年に制定されたルールです。総量規制があることで私たちの安全が守られています。
今回はサラ金の審査に影響する総量規制についてご紹介します。
目次
総量規制対象のサラ金は利用限度額が年収の3分の1に制限
総量規制とはサラ金や信販会社会社などの賃金業者が融資を行う際に利用限度額を制限する規制です。
利用限度額は年収の3分の1に制限されます。
つまり、年収300万円の方は賃金業者から合計100万円を超える額を借り入れできません。
また、既に他社から借り入れを行っている方は、他社借り入れを含め年収の3分の1までなので注意しましょう。
年収300万円の方がプロミスから50万円、アコムから50万円借り入れている場合、既に年収の3分の1の100万円を借り入れています。
新たにサラ金から借り入れを行うことはできないため注意しましょう。
総量規制は賃金業者のみ対象
総量規制は利用限度額を年収の3分の1に制限することですが、例外もあります。
総量規制の対象は賃金業者のみです。
賃金業者はサラ金、信販会社、クレジット会社の3つの業態が含まれます。
特に注意してほしいのは専業主婦の方です。基本的に年収が0円の専業主婦は配偶者に収入があるとしても賃金業者を利用することはできません。
なぜ賃金業者のみを対象としているの?
賃金業法が改正される前は、総量規制も制定されておらず、金利も29.2%とグレーゾーン金利で融資しているキャッシング業者が数多く見受けられました。
高金利でも生活がかかっているなら借りないわけにはいきませんよね。返済しても返済しても利息ばかりが増え、残高がなかなか減らない・・・
まさに地獄です。返済できなければ自宅や会社にまで取り立てにきます。返済しても借金は一向に減ることはありません。
そして、泥沼地獄にはまった方の中には自殺する方も。
これ以上自殺者を増やしてはならない・・・そして、グレーゾーン金利で融資を行うサラ金を増やさないために賃金業法が改正されました。
賃金業法改正に伴い、「そもそも返済できない額を融資すること自体問題」と気づき総量規制を設けました。
そして、利用限度額を年収の3分の1以内にするルールが制定されたのです。
総量規制対象外のキャッシング方法は?
アルバイトやパートで収入に不安を持っている方もいらっしゃると思います。
実は銀行は貸金業者ではありません。銀行はあくまでも「銀行」です。貸金業法は適応されません。
そのため、銀行カードローンは利用限度額が年収の3分の1までに制限されていません。
パートやアルバイトの方はもちろん、専業主婦の方も配偶者の同意書や収入証明書不要で借り入れできます。
しかし、専業主婦の方は利用限度額低く設定される可能性があるので注意しましょう。
総量規制対象外の借り入れ≠審査が甘い
銀行カードローン以外にも住宅ローンや自動車ローンは総量規制対象外で借りることができます。
たしかに、住宅や自動車など高額な買い物は数百万円~数千万円はしますよね。
年収が低い方でも高限度額で借り入れできる理由は総量規制対象外だからです。
総量規制対象外でも審査が甘いわけではない
銀行カードローン、住宅ローン、自動車ローンは総量規制対象外で、審査に通過すれば年収の3分の1以上借りられる可能性があります。
しかし、「総量規制対象外=審査が甘い」とは限りません。審査に通過したからと言って利用限度額が高くなるわけではありません。
収入だけでなく、勤続年数、勤務先、他社借り入れ件数諸々の情報を汲みとって審査を行います。
総量規制対象外だと即日融資を受けにくい?
総量規制対象外の銀行カードローンは即日融資を受けにくいことがデメリットです。
なぜ即日融資を受けにくいのか?それは、多くの銀行カードローンを利用する際に口座開設が必要になるためです。
口座開設は通常は1日でできるものではありません。そのため、即日融資を受けにくい問題が出てくるのですね。
しかし、口座を持っていなくても融資を受けられる銀行カードローンもあります。口座不要な場合は即日融資できることもあります。
メガバンク、地方銀行共に口座不要で借りられるカードローンはあるので、まずはチェックしてみましょう。
まとめ
今回は利用限度額が年収の3分の1以下になる総量規制についてご紹介しました。
総量規制はサラ金や信販会社、クレジット会社の3業態に適応されます。そして、銀行カードローンや住宅ローン、自動車ローンは総量規制対象外です。
しかし、総量規制対象外だからと言って審査が甘い、利用限度額が高くなるとは限りません。
覚えていただきたいことは、審査は収入だけでなく、勤続年数や職業、勤務先、他社借り入れなどを踏まえた上で行われることです。
サラ金の審査基準に関する記事を書いたので、こちらも併せてご覧ください。